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最終更新日:2024年07月28日
去る7月19日、終業式の日ではありましたが、4校時に高宮城修 氏を講師に「情報モラル講演会」を開催しました。体育館での予定でしたが、暑さが厳しいので、オンラインでの講演会となりました。
ネットいじめパトロール隊の高宮城修さんを講師に「ネット・LINEのいじめの実態と対策」とゲーム依存などの講演をしていただきました。
近年、子ども達の将来なりたい職業の上位にユーチューバーがランクインしてきたそうです。ユーチューバーとは、インターネット上の動画共有サービスであるYouTube(ユーチューブ)に動画を投稿し、広告収入を得る人たちのことです。高収入を得ている人もいるそうです。ただし、YouTube(ユーチューブ)に動画を投稿できるのは13歳以上です。貴方たち中学生は登校することができます。だからこそしっかり学んでほしいのです。そこには大きな責任が生じてくるからです。
LANEでのいじめやトラブルもふえています。LANEが全て悪いわけではないのですが、ルールを守らないといけないのです。
今、ネット上、LINEの上で人の悪口を書き込む人がいます。「ちょっと気に入らないから、軽い気持ちで書き込んだ。」「ネット上のことだからどうせ相手にはバレない。」「ふざけただけ」「みんなに合わせて書き込まないと、自分が悪口を書かれる」…・でも、ネット上にひとの悪口を書くことは犯罪です。
高宮城先生もおっしゃってました。SNSのいじめは勇気を持てば止められる。
「こんなこと書くなよ」
「スクショしたからもうやめろよ」
訴えられたり、調べればすぐにわかってしまいます。自由という「責任」が生まれてくるのです。
もし、ネット上やLINEに悪口を書かれたら、お父さん、お母さん、先生にすぐ相談することが大切です。また、LANEを親に見せることでトラブルを予防することにもなります。
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最近になって、脳科学が発達してよくわかった事は、頭のよい人は、前頭葉を上手に使っており、スマホやYouTubeを見ているときには人間の脳からはドーパミンという物質が分泌されるそうです。このドーパミンについては去年の校長講話の中で「やる気スイッチ」のときに話をしたと思いますが、覚えていますか・・・・・。神経三大伝達物質には、ドーパミン(快楽ホルモン)、ノルアドレナリン、セロトニン(幸せホルモン)があります。このやる気スイッチの元になっているのが「ドーパミン」なのです。でもこのドーパミンは自分の思い道理には出せません。でも、ある実験で面白いことがわかったのです。成績が優秀な学生にアンケートを取ったところ、この人たちは勉強ばかりしているのではなく、ゲームもYouTubeもエンジョイしながら勉強していたのです。どんな方法かというと30分ゲームをして30分勉強。そしてまた何か自分の好きなこと(縄跳びや散歩)をやって勉強というのをルーティン化していることがわかったそうです。実は、このドーパミンは長時間(個人差はあるが2時間)ゲームやYouTubeを見ているとどんどん消費され、しまいには分泌されなくなってしまうそうです。このドーパミンのはたらきをうまく利用することによって、勉強の効率を上げることだって可能なのです。
そして、私たちの脳の司令塔となっているのが前頭葉で、前頭葉を活発にするためには睡眠が大切になってくるのです。人間は寝ている間に前頭葉の働きをよくするメラトニンという物質を生成しているそうです。メラトニンはテレビを見ているとき、スマホをさわっているとき、ゲームをしているとは生成されません。前頭前野を活発にすためには、睡眠が大切だと言うことです。メラトニンは睡眠を取ると脳に分泌されます。学習の定着を図り、心も体も休める「睡眠」も大切なのです。脳は寝ている間に、頭の整理整頓をしているのです。だから睡眠が足りないと・・・・・・なんですね
スマートフォン、ゲーム機、パソコン、液晶テレビから大量に放出されるブルーライトは、その大切な「睡眠」を阻害してしまいます。1日に長時間それらに接していると眠れなくなるということです。
さらに、長時間使用で「近見反応異常」が起きることがあり、立体感や遠近感に異常をきたし、スポーツなどでけがをしやすくなるそうです。
これからの生活の中で、タブレット、テレビやゲーム機、スマートフォンを全く使用しないということはできません。その使用する時間を決めることが大切なのです。
スマートフォンは情報を世界へ発信できます。安易に使うことなく、責任をもって活用することが大切だと、高宮城さんは、お話しして下さいました。
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